製品案内
TOP>製品案内>パッションフルーツ

■ プラネットのパッションフルーツ苗はここが違う!

目 次
苗の選び方 | 植え付け容器 | 用 土 | 肥 料 | 植え方 | 栽培場所 | 管理(初期) | 管理(開花期) | 管理(肥大期) | 管理(収穫後)

パッションフルーツ栽培の手引 2012/07/24更新

パッションフルーツはその花の形状から「果物時計草」とも云われ、中南米原産の蔓性の植物です。
野性的な酸味と7種類の果物の香りと味を持つと云われ、香料やジュースやジャムなどの加工品としても知られています。



(岐阜県関市関東商工会事務所)

この写真は代表的なグリーンカーテンの例です。
苗を植え付け後3ヶ月目のシーンです。
パッションは樹勢が旺盛なため大きめのプランターでも1本で充分に広がります。

大変成長が早く,沖縄では6月頃には、1日に30cmも伸びます。
ただし、寒さには弱いので、春先に出来るだけ大きな苗を買って、夏場の「緑のカーテン」をお楽しみ下さい。
栽培がうまく行けば秋には時計のような大きな花や甘酸っぱい果実を楽しむことが出来ます。

さあ、一緒にパッションの夢の世界へ訪れてみましょう。

ニュース
7月20日現在、関東以南まで開花の報告が入り始めました。
黄玉は赤玉に比べ高温を好むタイプでこれからが成長の本番です。
また、花芽もこれから多く見られるようになります。
沖縄でも黄玉は赤玉に比べ1ヶ月程度のズレがあります。
また、成長は早いが花芽が着かないといった質問もありますが、多くの場合窒素過多による栄養成長が原因と思われます。
ある程度成長したら窒素分を切ってやや乾かし気味にしてリン酸肥料を与えてください。




苗の選び方

パッションは成長が早い植物としても知られていますが、国内の場合栽培適期が5月〜10月になります。
そのためグリーンカーテンで使う場合に小さな苗だと夏に間に合わなくなります。販売店に並んでいる物は条件の良い管理から出たばかりの物で、いわゆる温室育ちです。そのため急激な直射日光に当たると葉の一部が白く焼けることがあります。
また、最低気温が20℃以下の頃は一時期成長が止まる事もあります。6月も中旬くらいになると勢いよく成長し始めますので見守ってください。



夏にグリーンカーテンとして鑑賞するためには出来るだけ大きな苗を選んで下さい。
ただし、蔓性のため根張りや茎の太い物はかなり長くなります。

今回、川平ファームのコラボ品種は1.5m以上に伸びた苗を40cmで切り戻し強い脇芽を出してあります。
通常孫枝から花が咲き始めるので、この脇芽を大きく伸ばしそこから出てくる孫枝で花や実を楽しみます。

根元から数多く枝分かれしていると栄養分が分散し、株全体の勢いが弱くなります。

選ぶコツは根元が太くて下部(20cm以上)は必ず1本立ちの丈夫な苗を選びましょう
植え付け容器

パッションは浅根性で非常に根張りが多い植物です。
そのため植え付け容器は出来るだけ大きなものを選んで下さい。

丸鉢の場合径30cm以上、一般的な市販のプランターの場合1鉢1本植えが基本になります。
土植えの場合鉢の大きさが植物の成長に比例してきますので条件が許す限り出来るだけ大きな物を選んで下さい。
用 土
プランターなどに植え付けるときは、容器の底に排水が良くなるように団粒構造の用土を10%程度敷き、その上に腐食質の多い用土で植えます。
市販のプランター用土でも構いませんが、その場合は腐葉土を補って下さい。
土壌のPhは余り気にしなくても大丈夫です。


マンションなどで栽培する場合は、焼却ゴミとして廃棄できるココナッツ培養土がお薦めです




肥 料

プランターや鉢の場合は、植え付け時に元肥として油粕をベースとした配合肥料を根に直接当たらない場所に埋めます。
量は各々の指定量で構いません。

植え付け後新しい巻き蔓が伸び始めたら窒素分の多い肥料を与えて下さい。
ただし窒素分が多く肥料が効きすぎると葉ばかり伸びて花芽が着かないことがあります。
そのため、元肥としての肥料は緩効性肥料の場合肥効が2ヶ月程度の物を選びます。

生育が良いことはグリーンカーテンとしては、大いに結構ですが、せっかくですから大きな時計のような花と実を楽しむために葉が伸びきったら窒素分を切って リン酸分の多い肥料に切り替えます。

花が咲き始めたら収穫までリン酸分の多い肥料を2週間に1回の割合で与えて下さい。


植え方

鉢の場合は30cm以上の大きな物、プランターも出来るだけ大きな物がパッション本来の成長を助けます。
基本は一容器に1本植え。
鉢植えの基本で下側2割程度には排水が良くなるよう粒状の大きな用土を入れます。
専用の用土の場合単独使用でも構いません。

植え付け前にネット等の準備をしておきましょう。



植え方は根鉢の表面が1cmほど隠れるような深さに植えて下さい。
その際に出来るだけ根から離れた位置に元肥を埋めます。

植え付けたら根際にネットにと尽くサイズの添え棒を差します。
添え棒はフラつかないようしっかりと固定して下さい。

株の根元から20cm程度の所をビニタイ等で添え棒に縛ります。
この場合添え棒側はきつく、植物側は緩る目に縛ります。
植えた後は容器の底から流れ出るくらい
たっぷりと潅水をして下さい。




直接土植えの場合は,径40xm深さ30cm程度の穴を掘り
2週間ほど前に苦土石灰と肥料を入れておきます。

植え付けは肥料を施した穴に土を入れ
根鉢の表面が地面よりやや高くなるように植えて下さい。
この際に肥料に根鉢が直接当たらないように土を入れます。

その後径が30cm程度のすり鉢状になるように土を盛って下さい。
添え棒やネットは容器植えと同じになります。


栽培場所の条件

栽培場所は北風が当たらず日光の良く当たる場所で風通しが良ければ申し分ありませんが、西日や反日陰でも大きく成長します。。

風通しが悪いとカイガラムシが発生することがあります。
また、排水の悪い場所ではフザリウム(立ち枯れ)が出る場合があります。

条件が良いと夏の間に5m以上伸びます。
テラスの日除けとしても多用されますが、狭い場所では伸びすぎて蔓の始末に困る場合が出てきますので注意して下さい。

生育適温は20℃〜30℃です。
35℃以上の高温が続くと成長が止まる場合があります。
黄玉は寒さに弱いと云われますが最低気温が15℃を切るまでは生育し続けます。

他の樹木などに絡ませて成長させると
勢いが良すぎて樹木を弱らせることがあるので注して下さい。
出来るだけネットやテラスなどに這わせることが望ましいです

管理(初期)

植え付け後の管理です。
水は土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷり与えます。

最低気温が20℃を超えると急速に伸び始めますが、この時に風でフラつくと伸びが著しく悪くなります。
そのためネットなどに蔓がしっかりと巻き付くまではビニタイなどで風でフラつかないように10〜20cmおきに必ず固定して下さい。

毎朝蔓の先をネットに誘導するのも効果的で、蔓が巻き付くとビニタイより強靱に固定します。
植物が風などでフラつかなくなると安心して急速に成長してゆきます。
この作業が短期間でグリーンカーテンを効率よく広げる最大のポイントです。

蔓の誘引の仕方は
グリーンカーテンの場合ネットに広げることになりますが、扇形に枝を誘引して下さい。



主幹は根元から30cm以内は1本立ちで仕立てます。 
 根際や30cm以内の芽は早い内に?き取って下さい。
 (根元から複数に分枝してしまうと、養分の吸収や株の発育が分散してしまい、丈夫な根が張りません。).

主枝が伸びてきたらネットのバランスを見て誘引します。
主枝から出る新しい側枝(孫枝)に花が多く着くので、孫枝は収穫まで絶対に剪定をしないようにします。

最初の内は水平に誘引しますが主幹から1〜1.5m程度で上方向に向きを変えさせます。
これから先は自分の巻き蔓で這い上がってゆきますので誘引の必要はないでしょう。

ただし、この時期の楽しみは毎日巻き蔓をネットに引っかけてあげる作業があります。

伸び始めた巻き蔓の先端部が鈎状になった部分をネットに引っかけると次の日にはしっかりと巻き付いてくれます。
ネットから外側へはみ出すような側枝はこの方法でネットに這わせます。

花芽着くまでは2週間に1回配合肥料を与えて下さい。

土植えの場合は根が肥料に届き温度が上がってくると急速に伸び始めます。
毎日の作業は伸びた蔓の固定になります。

土植えではフザリウムによる立ち枯れがおきることがあります。
殆どの場合は根の過湿状態なので、土壌の湿度が多いところは植え付け時に20cm程度高畝にしましょう。

パッションは病害虫が少ないことでも知られていますが、乾燥期などに風通しが悪くなるとカイガラムシが発生します。
カイガラムシは急速に増えるので早めに除去して下さい。

蜜線


パッションフルーツには葉の根元と蕾に1mm位の蜜線が付いています。
葉の根元には二つ、蕾には1枚の萼に一つずつ付いています。

蜜線からは甘い蜜が出ておりアリやバチが寄ってきます。
これは、原産地では一部の毒蝶の幼虫がパッションの大敵といわれそれを防護するために天敵のアリを呼ぶためにあると云われています。
でも、国内には目立った害虫もおらず、20年以上も栽培を続けていますが退化することもなく、蜜を出し続けています。

そのせいか、アシナガバチがパッションの棚の中に巣を作ることがあります。
羽音が聞こえるようなら注意して下さい。


葉がカーテンの予定の広さに展開したら窒素分の多い肥料を止めリン酸分の多い肥料に切り替えて下さい。
切り替えのタイミングは側枝の先端部に花芽(三角形の新芽)が見えた頃です。



葉の付け根に小さな三角形の芽が出てきます。
これが花芽です。窒素分が多い場合や授粉しすぎて着果が多くなると大きくならずに黄変して咲かなくなります。

管理(開花期)

最初の花芽が見え始めたら、リン酸肥料を与えます。
花芽は側枝(孫蔓)から着くと言われますが、主枝(子蔓)も1m以上伸びると花芽を着けるようになります。早く実を見たい場合は主枝の花に授粉させても構いませんが、その場合
側枝の出がやや遅くなります。




花芽は新しく伸びた1本の側枝に25個程度着きます。
最初から5芽程度と終盤の5芽以降は授粉しても着果しにくいようです。
花は1日花で黄玉のタイプは午後2時頃から夕方まで咲き翌日には萎みます。

参考
紅玉の場合午前中から開花するので授粉は午後の早い内に済ませます。

開花は周期的に花数の増減を繰り返し2ヶ月ほど咲き続けます。



黄玉種は人工授粉をしないと着果しにくいので、開花してから2時間以上たって花粉がホックリとした頃から夕方までに授粉します。

注意

授粉は同じ花でも着きますが別の花の花粉、出来れば異株の花の方が着果・実の出来も良くなります。
そのため余裕があれば2株以上を植えましょう。

参考
紅玉は自家受粉で良く成ると云われますが人工授粉でサポートした方が沢山の良い実が採れます。



開花後徐々に3本の雌しべが開き始めます。
雄しべは下を向いています。

本来ならば雌しべの受け入れ体制と雄しべの花粉がホッコリとなった頃合いを見計らって雄しべはクルリと反転し花粉を雌しべの柱頭に着けます




ところが品種改良が進んだ黄玉種はなかなか雄しべが云うことを聞いてくれません。
雄しべが沢山の花粉を抱いたまま下を向いています。
そこで、その花粉を雌しべの柱頭に着ける手伝いを人間がやることになります。

参考
原産地では人工授粉をしなくても、大型昆虫(クマンバチより大きいサイズ)が授粉をしてくれるため、かなり高い樹上でも沢山の黄色いパッションが実を着けてくれます。
ミツバチは花粉を舐め取るためパッションにとっては大害虫です。


注意
雄しべに大量に着いた花粉を、必ず3本の雌しべの先端に全て着けます。


これは筆でも指でも構いません。
ただし屋外の場合、3〜4時間以内に雨が降るようであれば花粉が流れるので授粉は行わない方が良いでしょう。

授粉の正否

成功!           失敗

授粉が成功すると翌日には雌しべの基部の子房が緑色になり艶を帯びてきます。

失敗の場合は艶が無くやや黄味を帯びてきます。
慣れてくると一晩で授粉の正否が解る植物!
これがパッションを育てる最大の楽しみの一つです。
授粉が旨く行かなかった花柄は2〜3日以内に摘み取って下さい。

授粉が旨く行くと沢山の小さな果実が枝から下がります。
ただし着けすぎると実が小さくなりますし、
植物が体力以上の実をつけると
肥大の途中で自分で篩ってしまいます。

大きな実を得るには一枝に5個程度がを残し後は摘果して下さい。


管理(果実肥大期)

開花結実後約1ヶ月が肥大期間、残りの1ヶ月で熟してきます。
この間に大きくなった果実が急に皺になり落ちることがあります。
容器植えの場合は水切れが考えられます。

土植えの場合は沢山着果しすぎた場合この症状が起きます。

対策は適切な水管理とリン酸肥料管理になります。

収穫までは夏場だと授粉から2ヶ月、
気温が下がると期間が長くなります。

一般的にフルーツは完熟して落果する前1〜2週間で甘さと香りが乗ります。
そのため出来るだけ完熟して自然落果するまで待つことが美味しい実を得る秘訣です。
なお、色づき始めたら乾かし気味にして下さい。
糖度が上がります。

黄玉種は完熟で落果する1週間ほど前に色づきます。
条件が良くて、夏前に授粉が出来ると秋には花と実を一緒に楽しむことも出来ます。

収穫は通常完熟して自然に落ちるのを待ちますが、手のひらでそっと果実を持ち上げ手のひらの中に落ちてくれば収穫OKです。




管理(収穫後)と冬越し

パッションフルーツは中南米原産の果物で特に黄玉種は寒さには強くありません。

霜がおり始めると枯れてしまいます。

九州南部以北での屋外の越冬は難しいと思います。

最低気温が10度を保てる環境であれば冬越しも可能です。
北風が当たらなく、南向きの良く日の当たる壁際などでは関東地方の温暖な地域で冬越しする例もあります。

その場合、やや長め(1.5m程度)に残して切り詰め乾きすぎないようにして冬越しさせます。

なお、強剪定をすると翌年は花が咲きにくくなります。
実が成れば種子を保存して春に蒔いても可能です。

加温設備(温室等)がある場合は冬越しは可能です。
その場合最低気温を10度以上に保ちます。
そして余り極端な乾燥にはしないで下さい。

生食用の赤玉(エディリュス種)の場合は割合耐寒性があります、岐阜山中では無加温の施設で氷点下でも冬越しをします。
ただし、直接霜が当たるような場所では葉が全て枯れてしまうのでやはり屋内での冬越しになります。

近年園芸店では早い内に花が咲くように大きな苗を販売しています。
できれば4〜5月末頃までに大きめの苗を購入し、早く順化させた方が来年度の収穫が期待できるでしょう。

霜が降りる前に葉を採取してハーブティーを作ったり、若い芽を天ぷらなどで食べることも楽しみの一つです。



遅霜の後の黄玉の様子です

欧米で有名な鎮静効果の高いパッションフラワーティーはチャボ時計草という食用の大きな実が成らないタイプですが、黄玉や紅玉の葉もビタミンAが非常に多くハーブティーとして利用されています。